第44話 : エッセイ
2010/9/7

「雑学ノート」 から


  「雑学ノート」をつけ始めてかれこれ34年になる。善かれ悪しかれ、一度始めたらなかなか止められないのが私の性分である。どうやらアルジェリア駐在時代に始めたらしく、最初のページに買いたい本がぎっしり列記されている。が、あとはお察しの通り、名言至言のたぐいから笑い話やら心に染みた名曲やら事典・辞典めいたものやら、なんでもありである。気楽にメモするだけだから30年以上も続いたようで、でも、ちょっと驚いている。今使っているのは6冊目になる。
  ところで、今回は老境をモチーフに一席弁じようと考え、シワだらけに乾燥した古ショウガの偉大な効用をテレビで知ったのを幸い、これを例示することによって、華麗に加齢した老境をかつは自祝し、かつは「長く続けた者の幸福」を同輩と共感しようと望んだのであるが・・・なにせこの猛暑である。考えがうまくまとまらない。いつぞやの電車内の広告のような「やるぞ、の秋です」とは参らぬのである。(ちなみに、乾燥ショウガは冷え症にすごく効く由)。
  そうだ、今こそ「雑学ノート」にお出まし願わねば! 「人生は死ぬまでの暇つぶし」(笹沢左保)とは言っても、出がらしの人生ではないのだ。人生二毛作、と言う人もある。6冊のノートから気に入ったアフォリズムなどを拾い出せば、安っぽいエッセイなんかまるでお呼びではなく、それだけで「ふみよむつきひ」は数年は命脈を保てることだろう。
 
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
  
  噫(ああ)、さかづき満たせ。かこつとも
かこつとも
  甲斐なくて時は我等が足もとを
すべりゆくなり。
  逝きし昨日を、又いまだ生れぬ
明日を
  憂ふをやめよ、今日の日の楽しく
あらば。
 
「ルバイヤット」 第37歌  森 亮 訳
 
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
サララ         生きるのだ
サララ         生きるのだ
チャララ        育つのだ
チャル チャララ   立派に育つのだ
サワラ         闘うのだ
サワサワ       がんばれ がんばれ
チャラ         おやすみ
チャル チャラ    安らかにおやすみ
 
在日韓国人、崔華国の詩集から
 
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
1.  挑発にはのる。
2.  売られたケンカは買う。
3.  ノリかかった舟からはオリない。
 
社会学者上野千鶴子の処世三原則
 
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以下は万幹のため息の翻訳である:

オカリナ割れた
 
● ため息をオカリナの中に吹きこめば
     こもりてやがてやさしき音いず
船岡みさ (佐倉市)
● 形あるもの必ず滅す。「別れの曲」・・・  
創刊号たち
 
● 本棚の片隅で、恥ずかしそうに肩を
   寄せていた・・・
 
● 頑張れサライよ AERA よ!
 
( 2010/09/07 )

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