【第13話 : 詩入りエッセイ 】

ごきげんいかが

2006年 11月 12日


つい先日の新聞に、コラムニスト天野祐吉氏の素晴らしい一文があった。いちばん感動した部分を下に引用させていただく。
 
 
地上の大気は、酸素と窒素とことばでできている。とぼくは思っている。だから、ことばの濃度がうすくなると、どんどん息苦しくなり、心がパサパサにかわいてくる。ぼくにとって、「美しい国」 というのは、みんなが気持ちよくアイサツのできる国だ。ほかはいらない。
 
 
碌に挨拶も出来ない若者がふえている今の日本。自分の考えや事物や事象をちゃんと表現出来ない日本人も多い。それに、写真や印刷の技術がえらく発達したせいか、製品名すら書かれていないカタログその他の広告によく出くわす。だから、映像ぬきではよけい人に伝えにくい。一方、外来語がどんどん日本語に取って代わる。だからといって日本人が英語を上手に喋れるようになったかといえば、答えは否、である。だって、日本語からしてちゃんと喋れないんだもの。
 
 
 こんな時代に、これ、どうかと思わないでもないのだが、ホームページを早く更新してよ、と二度も言ってくれた方がいるので、昨年11月1日に作ったヘンテコな短詩を、「取り急ぎ」 お目にかける。面白くもなんともないが、カタカナ表記のスワヒリ語・ハングル・フランス語などを使った混ぜご飯であるところがミソである。
 
 
 
 
「ごきげんいかが」
 
 
      あの日以来ですね 阿波さん、   アバリガーニ
 
      あんころもちの好きな 安藤くん、   アンニョンハセオ
 
      こまめに恋人にメールしていた 駒田さん、   コマンタレヴー
 
      こもるのはやめなきゃ、 小戻ちゃん、   コモエスタ
 
      さすがに歌のうまい 佐橋さんよ、   サヴァ
 
      はなし上手な 春名さま、   ハウアーユー
 
      びしょうを絶やさないひと 備中さん、   ヴィーゲーツ
 
(2005.11.1)



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