番外 : 賢人たち
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2011/6/2 |
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昼寝したらすっかり気分爽快になり、例の「雑学ノート」(第44話参照)の1冊を手にとった。「はやく読んでくれェ」とせきたてる何冊もの本をそのままにしてこのノートを開くのは、未知の料理を敬遠して食べなれた親子丼を注文するのにどこか似ていて、安心感のようなものがある。で、相互に何の脈絡もない短文の寄せ集めを少しでも読みやすく出来ないかと考えて、一種のカテゴライズを試みるが、自信はまるっきり、ない。
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★ 愛郷無限
* もちつきや今それがしも故郷入り
ー 一茶
* しかなきてかかるさびしきゆふべとも
しらでひともすならのまちびと
ー 会津八一
* 春がすみいよよ濃くなる真昼間の
なにも見えねば大和と思へ
ー 前川佐美雄
* ふるさとは華の都にまさるなり
− ?
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★ 真実を見抜く
* 政治や宗教は人を分けるが、芸術は人を集める。 − モート・クラーク
* 目覚めるために朝を待ち、眠るために夜を期待するしかないとしたら、そんな人生は悲しい。 ー ピエール・カルダン
* 祈れ、されど働け、苦しめ、されど望め。 − ストリンドベリ
* こころよからぬものは −
・ ことばの多き、口のはやきさしで口
・ もの知り顔のはなし
・ この事すまぬうちにかの事いふ
・ 唐ことばを好みてつかふ
・ にくき心をもちて人を叱る
− 良寛 「自戒のことば」
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★ 切ない思い
* 亡き夫(つま)の知らざる齢(よはひ)をわが生きて ユーフラテスの岸にかがめり
− 宮 英子
* いそいそと広告燈もまはるなり
春のみやこのあひびきの時
− 北原 白秋
* 沈丁花(ぢんちゃうげ)たもとに秘めて
逢ひに来(こ)し君をおもへば、
薄月夜、はだら雪にも
はや春の香ぞこぼれる。
− 大木 惇夫
* きみ嫁(ゆ)けり遠き一つの訃(ふ)に 似たり − 高柳 重信
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★ 詩情というべきか
* うつぶせの君はオカリナ草いきれ
− 塩見 恵介
* Komm suesser Tod.
(コム・ズューサー・トート)
甘き死よ、来れ。
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* もの書きになって、南米で血を吐いて死ぬのが理想だった。
− 中谷 一郎
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