第51話 : 詩
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2011/4/11 |
3月12日未明、ロンドン近郊に住む旧知のイギリス人歯科医夫妻から震災見舞のメールが入った。ほどなく(義)母にあたるSさんも心配してメールをくれた。心が熱くなった。彼女はその後、デイリー・メール紙に載ったシーラ・ウェッブという人の詩に感動した、それを共有したい、として数十行の全文をメールで送ってくれた。詩の最後はこう結ばれている:
しかしあなたが今夜
ベッドで灯りをすべて消す時
遠い遠いあの国のために祈ってほしい
子供達におやすみのキスをするように。
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たまに雪がつもることがあって
子供の頃のようにひと口頬張ってみるかと
思いはするがすぐに忘れて
青臭い味らしきものの思い出は
来年までのお預けとなる。
去年もそうだったように。
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そんな頃、小鳥がやってきて
ハンギングの花盛りのパンジーから
黄色のを選んでついばむ。
大きな花びらはおいしいサラダか。
蜜は山茶花の薄紅の花から。
この鳥は水彩画が好きらしい。
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いつまでたっても
この鳥の名は覚えられない。
けれどそれなりに
親しさは感じているんだぞ。
今、共に生きている
地球家族の一員だもの、な。
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二重のソックスは要らなくなったが、
花粉よけのマスクなしでは
外出すら出来なくなった。
がしかし、粉塵と放射能を
いとうためでない
この僥倖、この贅沢!
( 2011/04/11 )
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